オーストラリアに移住してきた方、もしくは留学する予定の方はオーストラリアの大学で勉強する場合どれくらいの学費がかかるか気になる方も多いでしょう。というわけで今回はオーストラリアの大学にかかる費用をまとめてみました
このブログはエージェントなどとの関係性もないため、なるべくオーストラリアの実情を正確に伝えていきます。オーストラリアの留学エージェントは山ほどありますが、どのエージェントも留学生を学校に紹介することで利益を得ているため、決して悪い情報を載せることはありません。ですが、この記事ではそういう利害関係抜きで正確な数字を載せていきたいと思います
この記事は2020年5月に書かれたものです。インターネットで検索していると相当古い記事もあり、オーストラリア留学費用が現在と全然違うものがあるので注意してください
オーストラリアの小、中、高校に子供を行かせる予定の型はこちらの記事をチェック
オーストラリア教育は、一大産業
オーストラリア留学生の学費は年々増加傾向少し古い情報になりますが2018年のオーストラリア留学生の大学の学費は2017年に比べて約6%増加しているとの参考資料があります(以下資料)。オーストラリアの留学生に対する学費は年々増加傾向にあり、しかもかなり早い割合で上昇しています
これにはオーストラリアの大学教育がオーストラリアの経済を支える産業になっているということが背景にあります
アメリカやイギリスと違い、中国、インド、日本などのアジア圏に近いオーストラリアは、英語を勉強をしたい、学位を取得したい学生をうまく取り込み、毎年多くの留学生がオーストラリアを訪れます
この人気から、オーストラリアの大学費用が留学生に高い学費を請求してもその金額を払うことをいとわない人たちが多くいるという現実があります
良い悪いは置いといて、そういう現実があるということを知っておいた方が、留学する前に他の国を選択することも考慮できるはずです。もちろん、オーストラリアにはそれ以上の魅力がたくさんあります。卒業後の移住への道など他の国にはない可能性があり、一概に学費だけで留学するべきかしないかを語るのは危険ですが、ただ、この記事では、オーストラリアの大学の学費というコスパだけに焦点を当てて解説していくので注意してください
オーストラリアの大学にかかる費用
オーストラリアの大学にかかる費用はその学部、学年またその大学によって違いがありますが最も学費に影響を与えるのはシチズンシップつまり市民権を持っているかいないかです
市民権を持っているか、持っていないかで、学費が全く違ってきます。基本的に留学生は現地学生の4倍から4.5倍は支払うことになります
あまり、留学エージェントではこういう話はしないはずです。ではさらに詳しい数字で見ていきましょう
オーストラリアに留学する場合の大学、大学院学費
- オーストラリアの大学学部を卒業する場合 – 年間約2万ドルから4万5000ドル(AUD)
- オーストラリアの大学院の場合 – 年間約2万2000ドルから5万ドル
これがもしオーストラリアに住む現地の学生の場合、年間1万ドルほどです。現地人と留学生の間で大きく学費が違うことがわかると思います。
(注!学部(医学部、薬学部)などはこれ以上の費用になり、学部、大学によって違いますが、6万ドル以上の場合もあり)
シドニー大学の学費
2020年のシドニー大学(University of Sydney)の学費おおよそを記録しておきます。
学部の費用は年々上昇傾向にあり私が2020年現在調べたところ、
会計などが学べるBachelor of Commerceを一年勉強する場合、
- オーストラリア市民は11,155AUD
- 留学生は44,000AUD
になります。大学のサイトは頻繁に更新して過去の履歴が見れないようなっているため、リンクをはりませんが、必ず公式サイトに行き学費を確認してみてください
オーストラリア留学はコスパが悪い
日本の大学の費用が年間100万円ほどなので、それと比較しても留学生としてオーストラリアで大学生活を送るのはあまりコスパが良くないと考えられます
選択肢があるなら、別の国と比較してみるともっとコスパが良い学校が見つかるはずです
オーストラリアのエージェントに連絡を取ると、オーストラリアの学校しか紹介できないですし、エージェントがコネクションがある大学しか紹介できないので、やはり自分で一度学費をいろんな国、学校と比較した上でエージェントにコンタクトを取ることをおすすめします
ただし、オーストラリアはアメリカなどと比べて比較的永住権が取得しやすく、現地の大学を卒業すると永住権取得に有利という点もあるため、一概にコスパだけで留学先を選ぶのは間違っているのかもしれません
また、注意してほしいのは年々オーストラリアの永住権取得も困難になってきているということ。一生懸命大学で勉強して、高い授業料を払っても永住権の道は決して楽なものではありません
留学先を決める場合、多面的(金銭面、自分の嗜好、永住権を取得したいか)に考えてから決めるべきかもしれません
参考資料:
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