オーストラリアの電圧やコンセントの情報を探すと間違った情報が見つかります。
電圧の差が発熱の原因になり、電化製品の寿命を縮めてしまいます。
では、日本の家電、電気製品をオーストラリアで使うには、どうすれば良いのでしょうか。
オーストラリア永住者の私がオーストラリアの電圧、変圧器、コンセントについてまとめました。
オーストラリアの電圧と周波数
「オーストラリア 電圧」で検索すると240Vと書いてあるサイトがほとんど。知恵袋のコメントにもそうありました。
これは誤った情報で、オーストラリアの電圧は230V。
オーストラリアの電圧は230V(ボルト)。240Vではありません。ちなみに日本は100Vです。
The nominal voltage in most areas of Australia was set at 240 V in the 1920s. However, a change began in 1980 with the International Electrotechnical Commission (IEC) deciding to a consistent 230 V.
出典:Wikipedia
Wikipediaにも1980年代に世界基準に合わせて240Vから230Vに変更されたとあります。
約40年前は240Vが標準だったため、古い情報を見た人が間違ってネット上で書いたのが誤情報の原因。
オーストラリアの周波数は50Hz。
日本は東日本、西日本で50Hzと60Hzに分かれていて、家電はたいていどちらかに対応しているか、両方に対応しているものしかありません。60Hzしか対応していない商品をオーストラリアで利用すると器具の故障につながるので注意してください。
オーストラリアのコンセント型・タイプ
オーストラリアのコンセントはO型。以下の写真のようにカタカナの「ハ」の字型です。
オーストラリアの家電、パソコンなどはすべてこのO型に合うタイプになっています。
日本のプラグの形が違うので変換プラグが必要。
オーストラリア旅行には変換プラグが必須!
オーストラリア旅行には変換プラグは必須。ただし、電圧期は必須ではありません。
例えば、
- 携帯電話(スマホ)
- ノートパソコン
- カメラ
- 電気シェーバーなど
これらの小型の電化製品、またアップル製品など世界を対象にしている商品は変圧器が内蔵されているため変圧器はいりません。
これがないと携帯の充電すらできないので旅行に行く人は買っておきましょう。
もちろん、空港などでも購入できますが、割高です。アマゾン最安値はこちら。
個人的には、以下のアダプターはUSBポートがついていて複数デバイスを一度にチャージできるし、しかも150カ国対応なので、オーストラリア以外にも旅行する人におすすめ。
変圧器が必要ないものかチェックするには、充電器やACアダプタをチェックしてみましょう。100-240Vと書いてあれば変圧器は必要ありません。下の写真は私のGalaxyS8の充電器。100-240Vとあります。
逆に、100Vとあれば、海外に対応されていない商品です。
その場合、変圧器が必要になります。
携帯ゲーム機に変圧器は必要?
携帯ゲーム機を海外で利用するのは要注意。海外対応していないものもあります。
例えば、任天堂3DSの専用ACアダプタは国内しか対応していません(100V)。
任天堂からは海外用の専用ACアダプタは発売されていないので、こちらのアダプターを利用するのが一般的。
他の一般的なゲーム機、書籍リーダーは海外でも大丈夫:
- PSVITA
- 任天堂Switch
- キンドル(Kindle)
これらは100V~240Vの電源に対応しているとあるので変圧器無しでも充電できます。
デバイスがたくさんあるという方はこれがオススメ。小型で、複数のUSB端子、また日本のコンセントに対応。iPhone、携帯ゲーム機などなんでもさせる。海外でももちろん使えます。
オーストラリアで変圧器が必要な家電
日本の電圧は100Vで、日本の家電はこれに合わせて作られるためオーストラリアでは使用できない。
しかし、変圧器を使って電圧を230Vから100Vに変更すれば日本の家電も利用できる。
230Vの電圧を100Vに変更することを、
ステップダウン、もしくはダウントランス(降圧)
と言い、電圧を下げる変圧器が必要になります。
自宅で使う大型の家電を、海外で使うには変圧器が必要。
例えば、
- 炊飯器、圧力鍋
- ポット
- ヘアドライヤー
- ヘアアイロン
- 衣類用アイロンなど
これらの家電はほとんど100Vのみ対応で、変圧器無しでは海外では使えません。
消費電力も高いため、先ほど紹介した小型の変圧器では力不足。
1500Wまで対応しているこの変圧器がオーストラリアでも使えると高く評価されています。
しかし、1500Wまで対応している変圧器はサイズ的に大きいので、どうしても日本の商品を使いたいという方以外は、現地で似たような商品を手に入れるのが一般的です。
もしくは同じ商品でも海外向けに作られているものも多くあります。例えば、
海外用ドライヤー
アイロン
などは日本の会社も海外向けの商品を販売しています。
海外向け商品にも注意
先程海外向けの商品を買った方が良いと書きましたが、海外向けのものでも、電圧が合わないものもあるため、必ずボルト数をチェックしましょう。
例えば、シャープのヘルシオという商品を探すと、国内向けと海外向けの2つの製品があり、国内向けは100Vで海外向けは220V。
220Vは中国の電圧になります。つまりこの商品は海外向けというより中国向けに作られた商品ということ。(中国人の爆買い対策に作られた商品)
オーストラリアなどの230Vの国で使うと10Vの差があり、絶対に使えないとは言い切れませんが、問題が起こりやすいはずです。もちろん保証外で修理には対応してくれないはずです。
まとめ
電圧の問題は複雑で、デバイスごとに対処方法も変わるのでかなり長い記事になってしまいました。
実際、電圧が230Vと言っても、電圧は絶えず上下しているもので、220Vから240Vあたりをうろうろしているものらしいです。
ほとんどの家電はプラスマイナス10Vの電圧でも対応できるように設計されていると言われています。
なので、電圧が違う商品をオーストラリアで利用しても、問題なく使えることもあるようです。
しかし、最初にも言いましたが、家電は精密機械なので多少の電圧の違いで発熱してうまく動かなくなったりすることも多く報告されているので注意してくださいね。
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