世界で最も住みやすい都市を決めるランキングが毎年行われているって知っていました?
いくつかの企業がそれぞれの基準で決めているんですが、
気になるのは、評価基準が偏っているんじゃないかという点。
というわけで、今日は、客観的に判断できるように、
別々の企業によって調査された2つのランキングを見比べていこうと思います。
世界最大規模のコンサルティング会社、Mercer(マーサー)と、
世界的に有名なメディア、The Economist(エコノミスト)がそれぞれ発表したランキングを見ていきます。
オーストラリアのシドニーに海外移住した僕も、日本やオーストラリアの都市が何位なのか気になるところです。
僕の移住者としての視点も含めながら考えていこうと思います。
では行ってみましょう!
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Mercer(マーサー)の評価項目
世界最大規模のコンサルティング会社、Mercerが行っている「Quality of Living City Rankings」の評価項目から見ていきましょう。詳細はココから。
娯楽という項目があり、カフェや博物館、劇場、オペラなど文化面が充実していること、
公共交通機関の運賃が他の都市に比べて安いといったことなども評価対象になります。
- 政治的な安定
- 医療保険制度
- 教育
- 犯罪
- 娯楽
- インフラ
The Economist(エコノミスト)の評価基準
世界的に有名なメディア、エコノミストの評価基準は以下の通り。
全般的にマーサーと似たような評価基準ですが、「テロの脅威」なども安定性の評価基準に含まれるのがマーサーとの違い。
- 公立の学校、公園が多いほど評価が高い点も評価基準になります。
- 安定性(犯罪率、テロの脅威、軍事的紛争など)
- 医療保険制度
- 教育(公立の学校の有無)
- 文化(社会的、政治的な拘束、文化、スポーツの発展)
- 環境(すごしやすい気候かどうか、政府による取締)
- インフラ(水、電気、通話、交通設備が整っているか)
マーサーが決める生活の質が高い都市トップ10
- ウィーン(オーストリア)
- チューリッヒ(スイス)
- オークランド(ニュージーランド)
- ミュンヘン(ドイツ)
- バンクーバー(カナダ)
- デュッセルドルフ(ドイツ)
- フランクフルト(ドイツ)
- ジュネーヴ(スイス)
- コペンハーゲン(デンマーク)
- シドニー(オーストラリア)
ちなみに東京は47、神戸は50、横浜は51位にランクイン。
エコノミストが決める住みやすい都市トップ10
- メルボルン(オーストラリア)
- ウィーン(オーストリア)
- バンクーバー(カナダ)
- トロント(カナダ)
- カルガリー(カナダ)
- アデレード(オーストラリア)
- パース(オーストラリア)
- オークランド(ニュージーランド)
- ヘルシンキ(フィンランド)
- ハンバーグ(ハンブルグ)
ちなみに僕が住んでいるオーストラリアのシドニーは11位。
残念ながら、これ以下のランキングは一般公開されていません。
どの都市に住むのが幸せか
ランキング上位の国を見ていくと、結構ヨーロッパ、オーストラリアの都市が多いですよね。
オーストラリアとヨーロッパは犯罪率が低い都市が多いため、多くの都市がランクインしているようです。
また、福祉がしっかりしていること、インフラが整っていることも、ランキング上位になる理由です。
逆にNY、パリ、東京、ロンドンなどの巨大都市は、文化面、娯楽面でも圧倒的に有利ですが、
どの都市も犯罪率の高さが原因でランキング外という結果です。
オーストラリアに移住した僕の個人的な感想
ここまで比較して感じるのは、都市の評価基準に「仕事の需要」が含まれていないのが、気になるところです。
移住を考えている人の一番の悩みは移住地で仕事がちゃんと見つかるかどうか。
でも、「仕事の需要」はその職業にもよるので基準に入れづらいのかもしれません。
大きい都市の方がどうしても犯罪率が高くなるし、テロの対象にもなりやすく、渋滞も多い。
そう考えると、小さい(もしくは中規模の)都市の方が有利なランキングなのかもしれません。
逆に、大都市でこのランキングの上位に食い込んでくる都市、メルボルンやバンクーバーは、本当に住みやすい都市と言っても良いんじゃないでしょうか。
ヨーロッパの都市は、英語以外の言語を話す都市が多いので、日本人には敷居が高い気がします。
寒さが気にならない人は、カナダは結構良いかもしれません。
では!
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