マルコム・タンブル首相が発表した457ビザ廃止についてですが、僕の友人、会社の同僚の間でもよく話題に上がっています。
今日は僕が知っている限りの情報をなるべく正確に伝えていきますが、これからも情報が更新されていくので、何か決まり次第、この記事で紹介していきます。
この記事は2017年4月28日に更新されました。
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確実に分かっていること
- 2017年4月19日から新しいルールがアプライされる。
- 457ビザを現在所持している人は影響を受けない。
- 216の職種が職業リストから削除される。651から435に減少。
- 今までの”Skilled Occupation List’ (SOL)”が”Medium and Long term Strategic Skilled List (MLTSSL)”に入れ替わる。
- 今までの”Consolidated Sponsored Occupation List (CSOL)” は”Short-term Skilled Occupation List (STSOL)” に入れ替わる。
削除される職業リストはこちら。ウェブデベロッパー 、コールセンターマネージャー、動物園の飼育係、旅行エージェントマネージャーなどの職種で申請しようとしていた人には悪いニュースです。
見てもらうと分かると思いますが、全体的にマイナーな職業が削除されたように見えます。 ウェブデベロッパーは意外な感じがしますが、供給過剰なのかもしれません。
オーストラリアの失業率
2012年ほどからオーストラリアの失業率が徐々に上昇していて、今は約5.8%、日本は2.8%です。参考文献はこちら。
オーストラリア国内で人が余っている状態なので、移民を受け入れるとさらに雇用状況が悪くなるという懸念が出るのは当然の流れかもしれません。
マルコム・タンブル首相も声明で”Australia First”、つまり「オーストラリア人を最優先する」と言った通り、なるべくオーストラリア人を雇って、失業率を下げたいということでしょう。
もともと457ビザはオーストラリアに足りない技術を持つ移民を受け入れ、国の発展に役立てたいというビザなので、本当に人手が足りない職種以外は移民を受け入れないという決定と取っていいんじゃないでしょうか。
これも最近のニュースですが、マクドナルドやケンタッキーなどのファーストフード店でこの457ビザを利用できないようになるというニュースがありました。雇用者側からすれば長く働いてくれそうな移民を雇う意味があるかもしれませんが、政府からするとオーストラリアの若者がアルバイトする経験を奪う可能性があると考えているようです。
これからの流れ
2017年4月19日
216の職種が職業リストから削除される。職業リストの名前が変更され、STSOLの有効期限が2年に設定される。
2017年7月1日
年収$96,400以上の仕事がある人のみ、英語テストが免除される。警察証明が義務化される。
2017年12月31日
この日までにすべての457ビザ保持者の年収がATOでチェックされて、申請した金額以上かどうかの確認がされる。
2018年3月
457ビザが完全に廃止される。代わりにTemporary Skills Shortage (TSS) ビザになる。TSSビザは先程のMLTSSLとSTSOLの2つの職種リストで出来ている。
このSTSOL は2年ごとの更新が必要で、永住権には結びつかない、MLTSSLは4年ごとの更新で永住権につながる可能性があるそうです。
まとめ
457ビザが廃止されたかわりに、新しいビザができたので、果たして移住が難しくなったのかと言われると疑問です。もっと詳しい情報が決まり次第、随時この記事を更新していきます。
以前の記事にも書きましたが、結局、何かしらの技術を身につけることが移住の一番の近道な気がします。英語は話せる人はたくさんいるので、流暢に話せたとしてもそれほど有利にはならないかもしれません。
オーストラリアで働くことに興味がある人はこの記事も参照してみてください。
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