エコノミストが、オーストラリアの経済成長率について発表しました。
それまで首位だったオランダを抜き、世界記録を達成したそうです。
これは、オーストラリア移住、ワーキングホリデー予定の方には良い知らせ。
そこで今回はオーストラリア政府が発表した「世界最長の経済成長」(the world record for the longest period of uninterrupted economic growth)の調査結果について紹介します。
わかりやすく説明していきます。
景気が良い国を探すには
これから海外移住、ワーキングホリデーで長期滞在する予定の方は、
その国の景気を知っておきたいですよね。
景気が良い国を探すには、その国の経済成長率をチェックしましょう。
で、経済成長を測る目安となるのが、GDP(gross domestic product)。
GDPとはその国の市場で取引された物やサービスの合計額のこと。
GDPがその前の年度よりも伸びているかどうかが経済成長率になります。
成長率が上がっていれば、景気が良いということになります。
世界とオーストラリアの経済成長率を比較
発展途上国ほど伸び率が高い傾向があるGDPですが、先進国は維持するのが難しい。
上のグラフからも分かる通り、日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアを比較すると、
どの国も1990年以降、何度か不景気を経験しているのに対し、オーストラリアは常にプラス成長を続けています。
2008,9年に起きた世界金融危機の際は、ほとんどの国がマイナス成長でしたが、オーストラリアはプラスを維持します。
1991年以降、オーストラリアは26年間、継続して成長し続けていて、これが今回、世界最長記録として報じられました。
近年のオーストラリア経済は、他国に比べてかなり安定していることが分かるでしょうか。
オーストラリア経済の強みは中国?
オーストラリア経済が成長率を維持できる理由は、なぜでしょう。
オーストラリア経済の強みは大きくわけて3つあります。
移民制度
まずひとつめは、移民制度です。
国内に足りない技術者を海外から受け入れることで、国の発展につながります。
簡単に誰もが移住できるわけではありませんが、それなりの技術があり、英語などのテストをクリアさえすればたった数年で永住権を得ることができます。
日本に外国人が移住しようとすると10年はかかるなんて話を聞きます。
ここらへんは以前の記事にも書いたので読んでみてください。
移民が、人口増加につながり、住宅建設ブームを呼び、国のGDPにつながっていきます。
アジア諸国への近さ
2つ目は、アジア諸国への近さです。特に中国。
観光客が訪れやすい立地で、観光業が盛り上がるのはもちろん、
オーストラリアはアジア諸国に最も近い、白人主体の英語圏の国。
もちろん、英語を話す国と言えば、マレーシアやインドなどもありますが、ネイティブかと言われると疑問です。
中国などの富裕層は、英語環境で子供を育てたいので、オーストラリアに子供を留学させたり、家族で移住します。
なので、オーストラリア教育は大きな産業の一つです。
鉱業(マイニング)
鉱業にかかわらずオーストラリアの豊かな自然はリソースが豊富で、常にオーストラリアのGDPの1,2割ほどを占めています。
オーストラリアのワーホリ予定の人は、ブルーワーカーとして工場などで働くなら、
肉体的にハードですが、給料がとても良いはずです。
まとめ
どうでしたでしょうか。今日はオーストラリア経済が世界最長成長記録のニュースと、経済の強みについてまとめてみました。
日本のバブル世代と話しをすると、大きなギャップを感じるように、
国の経済や景気は、住んでいる人に大きな影響を与えています。
これから海外に行く予定の方は、GDPで景気具合をチェックしてみるのも面白いかもしれません。
では!
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