妻の妊娠で人手が必要になるため、母がオーストラリアに来てくれることになりました。
永住権を持たない母がオーストラリアで長期滞在する場合、一般的に利用されるETASビザ(観光ビザ)とは異なる訪問ビザ(subclass 600)が必要です。
というわけで、この記事では英語がわからない人向けに、丁寧に訪問ビザ申請方法について解説していきます。
ではいってみましょう!
ETASビザ(subclass 601)とは何が違う?
以前の記事でETASビザ(601)の申請方法について紹介しましたが、ETASビザは手続きが簡略化されているビザです。しかし、特定の国出身の人のみ申請できます。日本人は申請可です。
また、このビザは最長3ヶ月まで滞在可能なのでそれ以上滞在したい場合は、訪問ビザ(600)が必要になります。
ETASビザと違い訪問ビザは手続きが面倒ですが、長期の休暇や、家族に会うため、ビジネス旅行など長期滞在しなくてはいけない人にとっては必要不可欠なビザです。
節約したいならエージェントに依頼しないで自分で手続きした方がベスト。
僕もいくつかのエージェントサイトをチェックしてみましたが、ほとんどのサイトでこう書いてあります。
お一人様1回のサポートにつきX万円となります。
※上記料金にはオーストラリア移民局へ支払うビザ申請料金は含まれておりません。
つまり、ビザ申請料金だけでなく、それプラス代行手数料が取られるので、合計で3万から5万円はするようです。
結局、エージェントに依頼してもあなたから教えられた情報を入力するだけなので、できるかぎり自分でした方がいいと思います。
ただし、過去に犯罪履歴などがある場合は面倒なので、エージェントに頼んだ方が楽かもしれません。
e600ビザの有効期限はどのぐらいあるか?
公式サイトにはどのぐらいビザの有効期間があるか書いてなく、以下のようにあります。つまり、「ビザの申請がおりたら有効期限などについて詳細を教えるよ。」ということです。
When your visa is granted, we will tell you how long your visa lasts and how many times you can enter Australia.
僕の友人場合は、3ヶ月以内の滞在をビザの有効期限2年の内ならいつでも出入国できるビザが降りたそうです。
僕の母の場合は、6ヶ月以内の滞在で申請し、ただし、入国は一回のみ。一度、オーストラリアから出国したらビザが切れてしまうというタイプでした。
どういう基準で決まっているのかわかりませんが、たぶん長期滞在を選ぶと出入国が一度のみになりやすいと思います。
費用はいくらかかる?
公式ページからおおよその申請費用が分かります。ちなみに、2020年6月現在、AUD$145必要になります。
手続きを始めるまえに、オンライン申請、もしくは書類申請の2通りで申請可能です。オンラインが楽なので僕はいつもオンライン申請です。
僕の母の場合、ビザを申請してから4営業日でビザが下りました。意外に早かったのでびっくりしました。
費用は2017年に申請したので、全て含めて$135でした。
観光客向けビザ600手続き方法
さて、実際に手続き方法についてですが、オンライン申請する人はまず、ImmiAccountのサイトでまず自分のアカウントを作らないといけません。以下のサイトに行き、”Create an ImmiAccount”をクリックします。パスワードやユーザーネームなど基本情報を入力してアカウントを作成します。作成が終わったら、 サインインします。
サインインしたら、ここからビザ申請のスタートです。全部で22ステップあり結構長いのですが、途中で辞めても後でログインし直せば、また途中から始めらるので一回で終わらせる必要はありません。時間があるときに少しずつやることをお勧めします。
自分のパスポートの情報、誕生日など入力していきます。
オーストラリア観光ビザ600申請記入方法
ここでは自宅の住所などを入力します。Purpose of Stayでは今回は家族訪問なので、Sponsored Family Visitにチェックします。
Authorised Recipient
誰かが代わりにビザの手配を行う場合に入力します。僕は今回、母親の代わりにビザの申請をしているので、ここに自分のEmailアドレスなどを入力しました。
Non-accompanying members of the family unit
家族で旅行に同行しないで日本に残る人をここに記録します。ここで言う家族とは配偶者と自分の子供だけを意味します。親戚などは含みません。未婚の場合は、誰もいないことになります。
Entry to Australia
ここでは何ヶ月オーストラリアで滞在する予定か、その日程などを記入します。今回は6ヶ月にしました。
もし複数入国する予定があり、2回目以降の入国日が未定の場合は、理由も必要になります。今回は「妻の妊娠をサポートするため」と書いておきました。
Current Oversea Employment
ここでは今の雇用状況について記入します。母は現在、働いていないのでRetiredになります。
Funding for stay
オーストラリア滞在中に必要な費用が十分にあるか証明する必要があります。母の銀行口座の詳細を提出してもいいのですが、日本語だと翻訳するのが面倒なので、「僕の銀行口座の明細を提出できる」と記入しました。
Health Declaration
健康に何か問題があるか、オーストラリア滞在中に病院に行く必要があるかなど聞かれます。何もなければすべてNoです。
Character Declaration
過去に犯罪を犯したことがあるかなど聞かれます。何もなければすべてNoです。
Visa History
過去にビザを申請して却下されたことがあるかなどを聞かれます。何もなければすべてNoです。
Declarations
入力した情報はすべて正しいか、指紋、顔写真など撮られることがあるがそれでもいいかなど聞かれます。問題なければすべてYesです。
ここまで終わると、最後に提出すべき書類のリストが出ます。まずパスポートのスキャン、956AフォームはAuthorised Recipientのセクションで誰かを指定した場合、必要になります。
- Applicant’s relationship to sponsorは、スポンサーが家族の場合、出生記録、婚姻記録などスポンサーの名前と本人の名前が同じ書類に載っているものが必要になります。
- Sponsor’s Financial Capacityは、銀行明細です。
- Previous Compliant Travelはパスポートの渡航記録です。
- 1149フォームは sponsorship for Sponsored Familyを選んだ場合に必要な書類です。スポンサーの情報などを入力します。
まとめ
どうでしたでしょうか。エージェントを使わないでも自分で出来たでしょうか?エージェントを通せば楽かもしれませんが、少しの労力で3万から5万節約できるなら僕は自分でやっておくべきだと思います。
エージェントを通しても、結局、入力する情報を揃えるのは自分ですからね。わからないことがあれば出来る限り答えるので、TwitterかFacebookに連絡してください。では!
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